>Column>住宅建設予定の人は必見!長期優良住宅とは?

住宅建設予定の人は必見!長期優良住宅とは?

婦人

かつては高度経済成長を当然視して築年数の経過した住宅がまだ住み続けられる状態でも壊して建て替える時代がありました。このため、住宅のスクラップアンドビルドにより大量の建築廃材が廃棄され、各地に不法投棄されて社会問題に発展したことがありました。国土が広くないのでごみ処理場のスペースが少なくなり、全国でごみ発生量の削減が緊急課題となったわけです。こうした教訓を受けて9年前に住宅建築について長期優良住宅の普及促進法が施行されました。この法律は住宅を長期間にわたって使い続けて解体件数を減らし、建築廃棄物の発生を減らすことで環境負荷を抑えることが主目的です。国民の住宅建て替えに対する意識改革を図るためこの法律では長期優良住宅の条件に適合する住宅を建築すると税制上の様々な優遇措置を利用できます。多くの家庭が住宅を建てる場合に住宅ローン融資を利用しているので、長期優良住宅の条件に適合する住宅のローン減税では、ローン控除対象限度額で優遇されます。その他に不動産取得税と所有権移転登記する際にかかる登録免許税及び固定資産税にも優遇措置が講じられています。

但し、長期優良住宅の認定を受けて税制上設けられている数々の優遇措置を得るには一般住宅を建てる場合と比べて性能上、厳しい適合条件が付けられています。長期優良住宅は地域の居住景観に沿う設計を旨とし、通常のメンテナンスをしていけば100年以上使える住宅を目標に掲げているので、戸建ての木造住宅にも劣化抑止条件が付されています。また、地震大国であることに鑑みて強い地震にも対応できる耐震性の確保とともに、環境負荷を低減する省エネ対策として断熱性を向上させる条件が付されています。その他に、親子何代にもわたって住宅を使い続けられるよう、居住家族の年齢構成やライフスタイルに応じて間取りの変更やバリアフリー化、あるいはメンテナンスのしやすい建物構造が条件になっています。このように、長期優良住宅の認定を受ける住宅の建築段階でコストがかかりますが、長期的に見て一般住宅を建てるよりメリットがあると気づいてもらうことが法律制定の意図です。

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